『廻時計』に最期までお付き合いくださり、ありがとうございます。
この漫画の元ネタは、12回連載でそれぞれ1つの月の日本の行事を見ていく歳時記マンガでした。
主人公も男子高校生、古物ではなく『蔵にある古いもの』が出るか出ないかというくらいで。
そっちにはデイブレのよう…とはいかずともちょっとしたバトルなんかもあって、ほのぼのした話もあってという展開。
唯一の共通点を無理矢理作るとしたら『ある分野にだけ興味を示す、浮世離れした着物姿の若い男がいる』くらいでしょうか(笑)
これはこれで、いつか勉強して描いてみたいものではあります。
そこから紆余曲折を経て、九十九神たちが現れ、古物たちを愛する男が生まれ、彼の手元に時計が生まれました。
彼らは彼らの命を、自由に楽しく、懸命に生きてくれています。完結はしたけど過去形にはしないでおきます。
あれから時を経て、ここまで私を連れてきてくれました。

ここに来るまでにたくさんの縁を貰いました。
ずっと気になっていた古物屋さんとの縁、そこで出会った古物たち、中にはうちに来てもらって現役で私の手伝いをしてくれている古物たちとの縁。
古物屋さんのある地区で存在する建物や、そこに生きたり命を吹き込んだりする人たちとの縁。
この物語の舞台のような場所との縁。

そして、このサイトに来て、廻時計を読んで、こんなところまで見てくださっている貴方との縁。

ここで彼らとの縁は一度止まりますが、完全に切れる縁ではないだろうと思っています。
またいつか、奴らにも会えることを信じて。
その時には、ここを読んでくださっている貴方とも奴らと、そしてこの管理人との縁があるように。
今はそれを願いながら、この物語の幕を下ろします。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。

最後に、現霧から。


「縁が廻ったら、また逢おう」

いつかまた、現霧達が貴方の前に現れる日を夢見て。
2018.09.17    狗我




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