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羽根が降る日    連稜院 葵桜



その日、羽根が降った
灰色の世界に張り詰めた緊張
まるで何かを待っていたような
ぞくりとする静寂があった

はらはらと
小さな煌きが落ちる
それは天使の羽のように
この世界に色なく降り注いだ
色のない世界に
色のない色が降り注いだ

灰色の世界は
身を刺すような緊張は
恐怖にも似た静寂は
この瞬間を待っていたのだ

その日、羽根が降った
冬の訪れを伝えるために
冬の美を伝えるために



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